ネットでよくみる転職サイトと転職エージェントって一緒?それとも何か違うの?
使い分ける方法はあるの?
今回の記事ではこのような疑問を解決していきます。
転職サイトと転職エージェントは大きな違いがあるので、ここをしっかりと理解するのとしないのとでは自分に合ったベストな職場を探すのは難しくなってしまいます。
今回の記事を読んでいただければ、転職サイトと転職エージェントの違いが分かって、さらに上手に使い分けられることで転職を成功させられるでしょう!
結論から申し上げますと、転職サイトと転職エージェントは別物です。
一番大きな違いは、担当アドバイザーの有無です。
人それぞれの特徴によって使い分けるのがポイントです。
転職サイトってなに?
転職サイトはいろいろな企業から求人を集めて掲載するサイトです。
転職サイトを運営している管理会社は掲載課金型で収益を得ています。
掲載課金型とは?
看護師が欲しい医療機関や施設などが、転職サイトを運営している管理会社にお金を払って求人に載せてもらうこと。
管理会社に支払う料金は掲載期間や広告枠のサイズによって決まり、何名採用しても掲載料以外の料金はかからない契約が一般的。
そのため、大量募集などに優れており一人当たりの採用コストを安く済ませれるメリットがあります。
転職サイトを利用している求職者は無料で利用可能。
転職サイトは、看護師だけでなく介護士やその他の幅広い業種の求人を掲載しています。
看護師以外の求人も興味があって探したい場合や、転職後の職場が決まっている方におススメです。
転職エージェントってなに?
転職エージェントは、求職者と看護師人員が欲しい医療機関や施設、企業などの仲介役’(橋渡し役)です。
転職を検討している方に対しては、仕事の条件や希望を確認し、保有している求人情報の中から経験や希望に合う企業を紹介。仕事選びから入社までをバックアップまでしてくれます。
つまり、転職先探している看護師に対して、一人ひとりの条件に合った職場をオーダーメイドで紹介してくれる優秀なサポート役です。
転職エージェントを運営している企業はは成果報酬型で収益を得ています。
成果報酬型とは?
転職エージェントが紹介した職場を、求職者が気に入って入職した際に年収の30~35%を報酬として紹介した職場から受け取るシステムです。
例えば入職した看護師の年収が500万円であれば、30%の場合、150万円が医療機関などから転職エージェントに対して支払われることとなります。
こちらも、もちろん転職エージェントを利用している求職者は無料で利用可能です。
ちなみに、採用側(医療機関など)からしたら一人当たりの採用コストがかかってしまうので、
①、看護師として即戦力になるのか。
②、看護師として質のいい人材であるか。
上記2点が特に気になる点のため、吟味して採用する形となります。
転職サイトのメリット
- ①WEB登録だけで手軽にサービスを利用できる。
- ②看護師以外の業種の求人も豊富。
- ③未経験者を歓迎する求人が多い。
- ④気に入った求人にすぐに応募できる。
- ⑤自分のペースで転職活動ができる。
- ⑥複数の求人に応募しやすい。
一つずつ転職サイトのメリットを説明していきます。
①WEB登録だけで手軽にサービスを利用できる
転職サイトを運営している会社に会員登録するだけで気軽に求人を検索・閲覧、応募までできます。
会員登録も簡単なサイトが多く、非常に手軽に利用できるサービスです。
②看護師以外の業種の求人も豊富
請求事務、介護士、看護助手など看護師以外の求人も多く掲載されています。
看護師資格を保有しているけど、看護師以外の職も検討・挑戦したいと思っている方は、転職サイトに登録して様々な求人を見比べるといいかもしれません。
③未経験者を歓迎する求人が多い
転職サイトは未経験者も募集している場合も多いです。
前項でも説明した通り、質よりも数が欲しい場合に用いられる傾向にあるからです。
転職エージェントのように即戦力や看護師として質の高い人材よりも、人材確保に重きを置いているため未経験でも歓迎の求人が多いです。
逆に言えば、新しいジャンルに調整しやすい環境が整っているとも言えるかもしれません。
④気に入った求人にすぐに応募できる
転職サイトは気に入った求人にすぐに応募しやすいです。
いい求人を逃さないためにも、すぐに応募できるという転職サイトのメリットは非常に大きいです。
ただし、手軽に応募できる反面、全て自己管理となるため複数応募して応募したのを忘れてしまったなどのトラブルが発生するリスクもあります。
⑤自分のペースで転職活動ができる
転職サイトにも転職をサポートしてくれる機能があるため、自分のペースで転職活動を進めることができます。
転職サイトでは、サイト内の機能として下記のようなサポートが受けられることがあります。
- 履歴書作成
- 職務経歴書の作成
- 求人への応募
- 応募先とのやり取り
自分の空き時間で簡単にできるため、転職活動が柔軟に進めてくれます。
⑥複数の求人に応募しやすい
自分の気に入った求人に対して、複数応募しやすいです。
後述する転職エージェントからの応募だと、一度に何社も応募することは止められる可能性があります。
一方、転職サイトは全て自己管理のため自分が納得するだけ、複数応募することが可能です。
転職サイトのデメリット
転職サイトのデメリットは以下の2点です。
- 全て自分でやらないといけない。
- 豊富な求人の中から自分に合ったベストな求人を探すのが難しいため、自分では選べない場合がある。
転職エージェントに比べて自由度が高い分、自分自身が主体的に行動しないといけません。
転職を初めてする人や、主体的に行動するのが苦手な方、自分に合ったベストな職場を探し当てるのに自信がない方は
転職エージェントの利用を強くおススメします。
上記2点のデメリットを説明していきます。
①全て自分でやらないといけない
転職サイトは転職に関する全ての事を自分自身で行わないといけません。
転職活動中にわからない事や、次にどのような行動をすればいいのか疑問点が生じた場合に、自分で調べないといけません。
そのため、転職活動自体が非常に非効率化してしまいます。
転職をすでに何回もしている経験者さんなど、転職に慣れている方は転職のマナーや書類などの書き方や準備がわかっている場合なら問題ありません。
しかし、転職自体が初めてでどのような行動をしたらいいのかわからない人は注意が必要です。
転職サイトは自由度が高いのがメリットである反面、全てを自分で一から進めていかないとならないという一種の孤独な戦いが待っています。
初めての転職だし、自分にあったベストな職場を探し当てる自信もないし、しかも頼れる人がいない孤独は嫌だな。
このような方々は、孤独な戦いの転職サイトよりも頼もしいサポート役がいる転職エージェントをおススメします。
②豊富な求人の中から自分に合ったベストな求人を探すのが難しいため、自分では選べない場合がある
転職サイトには数えきれないほどの沢山の求人が掲載されています。
たくさんの求人の中から、結局どれがいいのか路頭に迷ってしまい、結果自分に合ったベストな職場を見つけられない可能性が高いです。
たくさんの求人から自分に合ったベストな職場を探すには、「転職の軸」を一番最初に決めておく必要があります。
転職の軸を決めるには「自己分析」を行って、自分自身が転職先に求める条件を整理しておくことが最優先です。
下に、看護師の自己分析方法の記事のリンクを張っておくのでぜひご参照ください。
転職エージェントのメリット
実際に私が転職した経験から、個人的には転職サイトよりも転職エージェントをおすすめします。
以下に転職エージェントのメリットを整理します。
- 内定をもらいやすい
- 非公開求人に応募できる
- 医療機関や施設、訪問看護ステーションのリアルな情報が手に入る
- 転職のプロアドバイザーから具体的な助言をもらえる
- 希望に沿った求人を紹介してもらえる
- 履歴書の添削や面接対策をしてくれる
- 転職先への条件交渉や各種日程の調整を行ってくれる
- いま働いている職場の退職サポートも受けられる
転職エージェントは心強い転職のプロが味方になってくれるため、転職を成功できるように手厚くサポートしてくれます。
①内定をもらいやすい
転職エージェントを利用すると内定を獲得しやすいです。
転職エージェントは志望する転職先に合ったサポートをしてくれるため、内定率をググっと上げることができます。
転職先の面接に同行してくれる場合もあるため、面接場面で答えにくい質問をフォローしてくれたり、条件についての確認を代わりにしてくれます。
面接が得意でない方は、転職エージェントを利用して面接場面でも手厚いフォローをしてもらいましょう。
②非公開求人に応募できる
転職エージェントは一般公開されていない求人を数多く保有しています。
非公開求人=好条件求人
という認識をしてもいいでしょう。
非公開求人は一般公開されていないため自力で探すのは不可能です。
そのため、転職エージェントに登録することで自分自身に合ったベストな非公開求人を紹介してくれます。
正直、自力で自分にベストな好条件求人を1から探し当てるのは至難の業です。
転職エージェントを利用して、好条件求人を紹介してもらう方が非常に効率がいいです。
③医療機関や施設、訪問看護ステーションのリアルな情報が手に入る
転職エージェントを利用すると、外部からでは把握できない内部情報を手に入れることができます。
転職エージェントは定期的に保有している求人先に訪問するなどして情報交換を行っています。
また、これまで転職をサポートして入職した方から情報をもらっているため内部情報にはとっても詳しいです。
転職サイトを利用した自力での転職活動だと、内部情報を入手するのは難しいのが現状です。
ネットではリアルな情報を共有するための口コミサイトなども存在しますが、規制をかけられて真実を掲載させてもらえない場合があります。
内部情報を詳しく知ることは、転職活動を優位に進める一つの手段のため転職エージェントの利用は理に適っています。
④転職のプロアドバイザーから具体的な助言をもらえる
転職エージェントは転職のプロです。そのため、転職のプロから具体的な助言をもらえます。
【例えばこんな相談内容】
- 今の自分にマッチしたベストな職場や分野について
- 子育てと仕事の両立について
- 看護師としての働き方について
- 看護師としての今後のキャリア形成について
様々な境遇にある看護師の転職をサポートしてきた経験のあるプロフェッショナルだからこそ、あなたの仕事についての悩みや相談事に乗って助言をしてくれます。
看護師として悩みを持っているならば、転職エージェントに相談するのもおススメです。
良い助言をもらえて、自分に合う働き方を見つけることができるかもしれません。
⑤希望に沿った求人を紹介してもらえる
転職エージェントは非常に多くの求人を保有しています。その中から、面談を通じてその人に合ったベストな求人を紹介してくれます。
先程もお伝えした通り、転職サイトでは数多ある求人から自分自身にあった職場を探し当てなければなりません。
ですが、転職エージェントでは転職のプロが一般公開されていない非公開求人からも紹介してくれるのです。
注意点は下をご参照ください。
【希望に沿わない求人を紹介された場合はキッパリと断る】
転職エージェントの担当者の中には、求人をゴリ押ししてくる人もいます。
ゴリ押しに負けて入職してしまい後悔する人もいるので、そうならないように「キッパリ断る」のも大切です。
あまりにもしつこい担当者の場合は担当者交代を申し出ましょう。
自分の希望に合った求人を紹介してもらうためにも自分の求める条件を明確にして伝えることが重要です。
⑥履歴書の添削や面接対策をしてくれる
転職エージェントは、履歴書の添削や面接対策までしてくれます。
履歴書や面接対策で一番対策をしなくてはならないネックな項目が「志望動機」です。
転職エージェントは、あなたが志望する転職先への志望動機やあなたの強み(アピールポイント)を一緒に考えてくれます。
転職エージェントが面接に同行した場合、答えずらい質問に代わりに答えてくれたりフォローしてくれるのでとっても心強いです。
⑦転職先への条件交渉や各種日程の調整を行ってくれる
転職エージェントはあなたに代わって条件交渉や各種日程の調整を全て行ってくれます。
日程調整の面では、現在の仕事+プライベートの事など転職活動以外にもタスクは沢山ある中で、自分一人で転職活動の細かい日程調整や連絡をこまめに取り合うのは非常に難しいですし精神的にストレスです。
面倒くさい日程調整なども転職エージェントに任せておけば、一括で行ってくれて、本業やプライベートへの支障も最小限にすることができます。
⑧いま働いている職場の退職サポートも受けられる
転職エージェントを利用することで、いまの職場を円満退職するためのサポートも受けることができます。
今の職場に迷惑がかからない退職方法を転職エージェントが一緒に実現してくれます。
退職時に発生しやすい諸々のトラブルを未然に防いでくれます。
さらに、新しい職場に入職してからも職場に慣れるまでバックアップしてくれるので入職したから終わりというわけではない点も安心できます。
転職エージェントのデメリット
転職エージェントにはたくさんのメリットがあることが分かったと思います。
メリットもあればもちろんデメリットもあります。
- 連絡がしつこい場合がある
- 求人をゴリ押しされる事がある
- 担当者によって転職サポートの質に差がある
- 相性の悪い転職エージェントに当たる可能性がある
転職エージェントを利用するということは、イコールあなたに担当者が付きます。
あくまでもサービス業なので、担当者との人対人とのコミュニケーションの中でのデメリットと言った形になります。
転職エージェントのデメリットを最小限に抑えるためには、
- キッパリと断る勇気を持つ
- 相性のいい転職エージェントを担当者にする
- 2~3個程度の複数の転職エージェントに登録する
上記3点が重要になってきます。
1つずつ説明していきます。
①連絡がしつこい場合がある
転職エージェントで上位に挙がってくるのがこちらになります。
転職エージェントの担当者側も、転職者を獲得するために必死なためしつこく連絡をしてくる可能性があります。
連絡がしつこい担当者の場合は、連絡が不要であることを伝えましょう。
昔と比べると、しつこく連絡をすると逆に逃げられるとエージェント側もわかっているため近年は減っているようです。
②求人をゴリ押しされる事がある
転職エージェント全員が全員当てはまっているわけではありませんが、希望に沿わない求人をゴリ押ししてくる可能性があります。
転職エージェントは転職してもらうことで、報酬を得ています。そのため、転職してもらおうと必死になっています。
担当者次第にはなってきますが、大半は優しくて親身になってくれるエージェントが多いです。
ゴリ押しに負けないためには、「キッパリと断る勇気」です。
希望に沿わない転職をしてしまうと、必ず後悔して、また転職という悪循環になってしまいます。
③担当者によって転職サポートの質に差がある
人対人のサービス業のため、自分についた担当者によってはサポートの質に差が生じてしまう可能性があります。
転職エージェントは「担当者の質が命」です。
担当者の質が低いと転職エージェントのメリットが最大限活かせずに終わってしまう可能性があります。
担当者の質が低いなと感じたら、遠慮せずに担当者の変更を申し出ましょう。
もし、自分から言いだしずらい場合にはエージェント会社自体の変更もおススメします。
質の高い担当者を見つけるには、最低でも2個の転職エージェント登録を強くおススメします。
転職エージェントには、別の転職エージェントも登録していると伝える場面があったら伝えても問題ありません。
④相性の悪い転職エージェントに当たる可能性がある
人間対人間のコミュニケーションになるため、どうしても稀に自分と相性の合わない転職エージェントが担当になってしまうことがあります。
運悪く相性の悪い担当者に当たってしまった場合は、我慢して付き合うのは時間の無駄ですし結果損するのは自分自身です。
すぐに担当者変更を申し出るか、登録してある他の転職エージェント会社への変更も検討しましょう。
転職エージェントを活用した転職活動では担当エージェントとの密なコミュニケーションが求められます。
担当者との相性が悪いと転職活動自体が苦痛になってしまいます。
自分に合ったベストな職場を探し当てて、人生のQOLを上げるための転職です。
相性の悪いエージェントとのコミュニケーションは転職活動の時間の無駄になるので、ぜひ相性のいいエージェントを見つけましょう!
転職エージェントが必要な人はどんな人?
転職エージェントは下記のような方々に必要です。
転職をなるべく早く、かつトラブルなくスムーズにしたい人は転職エージェントの利用は必須です!
まとめ
【転職サイトのメリット】
- WEB登録だけで手軽にサービスを利用できる。
- 看護師以外の業種の求人も豊富。
- 未経験者を歓迎する求人が多い。
- 気に入った求人にすぐに応募できる。
- 自分のペースで転職活動ができる。
- 複数の求人に応募しやすい。
【転職サイトのデメリット】
- 全て自分でやらないといけない。
- 豊富な求人の中から自分に合ったベストな求人を探すのが難しいため、自分では選べない場合がある。
【転職エージェントのメリット】
- 内定をもらいやすい
- 非公開求人に応募できる
- 医療機関や施設、訪問看護ステーションのリアルな情報が手に入る
- 転職のプロアドバイザーから具体的な助言をもらえる
- 希望に沿った求人を紹介してもらえる
- 履歴書の添削や面接対策をしてくれる
- 転職先への条件交渉や各種日程の調整を行ってくれる
- いま働いている職場の退職サポートも受けられる
【転職エージェントのデメリット】
- 連絡がしつこい場合がある
- 求人をゴリ押しされる事がある
- 担当者によって転職サポートの質に差がある
- 相性の悪い転職エージェントに当たる可能性がある
【転職エージェントのデメリットを最小限に抑えるには・・・】
- キッパリと断る勇気を持つ
- 相性のいい転職エージェントを担当者にする
- 2~3個程度の複数の転職エージェントに登録する
【転職エージェントが必要な人】
最後に
最後まで読んで下さりありがとうございました。
今回の記事では、転職サイトと転職エージェントとの違いとそれぞれのメリットとデメリットをお伝えしました。
転職した経験上、無料で転職のプロを味方につけることができる転職エージェントを活用しない手はないと思っています。
読者の皆様がこの記事から何かしらのヒントや情報を得てくださり、少しでもお役に立てたなら幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。